“2010年6月船でアラスカへ”

アメリカのシアトルから ホランドアメリカのロッテルダムという
60000tの客船に乗って自然豊かなアラスカを旅してみました。
昼間は観光をして夜は船が宿、荷物は動かさなくていいので便利。

左半分に船のボディーが写ってしまったけれどシアトルの富士「マウント・レーニア」を見ながら船は北に舵を取って アラスカの町ジュノーを目指しました。シアトルと言えば夫の祖父が移民として、昭和28年に帰国するまで住んでいた町。この山を富士山だと思って暮らしていたにちがいない。時間的な余裕があったら町を歩いてみたかった。


1週間も宿泊するので 船内はいつでも写真が撮れると思っていたけど、 
自然や動物に心を奪われ 船内の写真を撮ることは忘れてしまいました。

唯一の写真は乗船時のエントランスの弦楽四奏の風景。


アラスカの町・ジュノーでは ヘリコプターで氷河を見に行きました。
人も動物も眼下にはなく ヘリコプターの音以外は 静寂の世界でした。


氷河にはあちこちクレバスがあって 慣れない私は恐る恐るその上を歩きました。 水の色はやはり特別な青さで(氷河の氷の粒子が特別小さいので 青く見えるそうです)言葉には表せない美しさでした。


私達の船はハーバード氷河にできるだけ近か付いてくれましたが

背の高い外国人たちの間から写真を撮るのは難しかった。

オットセイたちの環境も悪くなっているにちがいない。


アラスカと言えども自然の中で生きる動物たちの写真を撮るのは難しい。白頭鷲の姿は望遠レンズでめいっぱい寄ってもこれが限度でした。


ラッコも小型の舟に乗り換えて見に行きましたが 遠くから(20mぐらい)彼らの生活をそっと見せてもらいました。子育て中で、お腹の上に赤ちゃんがいました。ラッコの体調は意外と大きくて1?ぐらいに見えました。こんな風にのどかな風景はずっと残って欲しい。原油流出なんてくりかえしていたら なくなる風景にちがいない。

 

ケチカンの町のトーテムポール。動物ばかり追いかけていたので 

民族資料館にも行きませんでした。最近なんだか文化より自然の方が癒される私なんです。

 

乗船最後の日は ほとんどの人がカナダのビクトリアの町を観光に行ったのに まだ私はアラスカの動物に未練があって 船でオルカ(シャチ)を見に行ったのでした。やはり子育て中でしたが 親子でコミュニケーションを取っているのか 声も聞こえました。
エンジンが付いた船はこれ以上近付けないようでした。人間は一番の害獣ですから 遠くからそっと見せていただくのが一番です。

今回の旅行では 船のバルコニーの椅子に寝転んで ダウンを着て、足には毛布を巻き、音楽を聴きながら 何時間も海と空を見ているのが1番癒されました。