2004年12月 結婚30周年の記念にエジプト
へなぜか娘連れで行って来ました。

 

 カイロに到着した日はスモックまじりのもやで、目の前がギザの3大ピラミッドというホテルに泊まりながらボーッとしか見ることができませんでした。でも翌日はすっきりと姿を見せてくれました。

これが教科書やテレビで何度も見たあのピラミッドスフィンクス かとやはり感激しました。 クフ王 の ピラミッドの中のはしごの様な道は狭く急で ひどい筋肉痛になってしまいました。


500円ぐらい払ってガイドさんが言った通り数歩しか歩かない商売上手な ラクダ さんと現地の人をまねしてへんなものかぶったイケテナイ日本のおじさんでした。


ルクソールカルナック神殿 の柱の太さは圧巻。3000年前の ABC ( ヒエログラフ )の描かれた柱にまだ美しい色が残っていて時間を飛び越えて伝わってくる古人の美意識にただただ驚くばかりでした。


アスワン・ハイダムで有名な アスワン 。 ナーセル湖って飛行機で40分飛んでもまだ半分の所にしか行けない大きさで さすがナイル河。 ナイル河 に浮かぶ風が頼りの可愛いい ファルーカ舟 の上ではヌビア人が太鼓で歌い私たちまでのせられて歌い踊らされて気が付くとラクダの骨で出来たペーパーナイフ2本も買ってました。・・・商売上手(お見事!)舟でホテルの船着き場に到着なんて映画の世界?。


大きさが写真では充分伝わらないけど アブシンベルの神殿。かなりのイケメンに作られたラムセス2世。中のレリーフも躍動感を今に伝える作り手の鋭い感覚と技。ここもラムセス2世の建造した神殿。砂漠の中に忽然と現れる巨大な建造物。褐色の肌を持った人々とぎらつく太陽の住むヌビアの地(ここがアフリカと感じさせる)を彼はこよなく愛したらしい。ここを見るためだけにアスワンから世界中の観光客が飛んで来る・・・贅沢。19世紀まで砂に埋まっていたそうだ。


小・中学校は国の負担で通えるというのにまだ識字率が50%だというこの国の現状。こんな小さな子がすごいスピードでカーペットやタペストリーを織っていくのは小さい指の方が繊細な柄が織れるとかで。買ってあげることがいいのか 買う人がいるからこんなことが続いていくのかと思っている間に色も柄も美しかったけれど 時間はすぎていって買わずじまい。この少女は一生機を織り続けるんだろうなーなんて思いながらここを立ち去りました。


4650年も前に階段状ピラミッドがカイロから車で50分の所に作られた。(後にギザのピラミッドの原型になる)最初からあの精巧な形ができたのではなくウォームアップがあったそうだ。一つ一つの石もずいぶん小さかった。もう少しいいかげんな造りのものはくずれて土に返りつつあるあるらしい。

石の文化で世界中から旅人を呼ぶこの国の産業は今も農業だそうで 一部の金持ちを除けばほとんどが日干しレンガの家に住む豊かとは言えない生活。のどかに見えるこの風景もなまじ毎日通りすぎるたくさんの旅人がいるからカメラを向ければお金を要求してきたりする。3000年〜5000年前に数学や科学を駆使した文化があったかと思えば 今でもロバが作物を乗せてとぼとぼと歩いている。・・・この間の文化はどこへ行ってしまったのか?